世の中には数え切れないほどのさまざまなダイエット法が存在して、どれが自分に合って長く継続できるかと迷っているうちに、次から次へと新しい手法のダイエットが現れてきます。
そんな中、最近は女性の間で酵素ダイエットが人気のようです。
酵素ダイエットとは、ネットやドラッグストアーなどで市販されている酵素ドリンクを飲み、酵素の力で代謝アップして痩せるという手法です。
実際に、ここ数年、ネットの通販では、かなり酵素ドリンクの売り上げを伸ばしているようです。
そもそも酵素とは、一体何なのでしょうか。
酵素は人間の体に存在する物質で、体内には1万以上の異なった酵素が存在すると言われています。
それらの酵素は、それぞれの異なった役目を果たし、この酵素の存在なしでは、食事から摂取したものをエネルギーに変えたり、手足を動かしたり、呼吸をしたり、会話をしたり、臓器を動かしたりするなど、生命を維持するための働きをすることはできません。
しかし、体内に存在する酵素は、年齢を重ねるとともに加齢の影響で減少し、また、食べ過ぎの食事を続けていると酵素を浪費することになってしまいます。
元々人の体に存在する酵素は潜在酵素と呼び、この潜在酵素の働きを大きく分けると食物の消化活動に必要な消化酵素と生命活動に必要な代謝酵素に分けられます。
それに対して、食事などの外部から摂取する酵素を外部酵素と呼びます。
そして、この2つの酵素の量は限られているので、食べ過ぎの食事をすると消化酵素だけでは対処できず、代謝酵素が消化のために使われるようになります。
すると、代謝酵素が不足がちになり、本来の生命活動ができなくなり、その結果、体の代謝機能が低下して太りやすい体になり、健康状態にも悪影響を及ぼすことになります。
そんな酵素不足の状態に陥らないように、外部からの酵素を酵素ドリンクで摂取して不足分を補うというのが酵素ダイエットの目的です。
生命活動に使われる代謝酵素の量が体内に十分あれば、基礎代謝量が高まり、新陳代謝も活発になって痩せやすくなり、健康で美容にも効果的というわけです。
外部酵素は、流行の酵素ドリンクの他には、果物や生野菜、生の肉や魚、発酵食品などから摂取することができますが、その前に、脂肪分が多い高カロリーの食品や肉料理、油っこい揚げ物などばかり食べていると潜在酵素の浪費になるので、まずは、酵素を浪費しない食生活を身に付けることが必要です。